TAG

ゆきこ

毒虫になった私/ゆきこ

  カフカの「変身」という有名な本がある。 ある朝目が覚めると、主人公のグレーゴルは、自分の身体が巨大な甲虫になっている。日々の仕事も(当然)ままならなくなり、部屋から出ることもできず、徐々に家族から邪険にされ、ひっそりと息を殺すようになる。やがて主人公は、父親から投げられた林檎の傷がもと […]

「親だって完璧じゃない」で許される親たち/ゆきこ

  世の中にはいろいろな親がいる。例えば、真剣に、一生懸命に子供と向き合い、健全に精神を育成できる親。確かにそういう親もいるだろう。いくらか衝突をしても、各々悩みを抱えながらも、子供との信頼関係を育んでいける親である。 こういった、ある種理想的な「親」像は、世の中のスタンダードとなっている […]

ADHDと私/ゆきこ

親が荷物を用意しなくなった頃、つまり小学校に入ったくらいのころから、保護者面談で必ず言われることがありました。 「この子は忘れ物が多いですね」 私は忘れ物・なくしものが異様に多い子どもでした。「〇時には家を出よう」と思っても、予想以上にくつろいでしまったりして、あれこれバタバタしているうちに、時間ギ […]

双極性障害と私/ゆきこ

いつ頃から生きづらかったのかは、もうよく覚えていません。 物心ついたときから、父の暴力と罵詈雑言が飛び交う家庭でした。 母がいなくなってしまうと、かろうじて存在していた抑止力が、完全になくなりました。 父の機嫌を損ねれば、終わり。父は夜になるといつもお酒を飲むし、素面の時でさえ、よくわからないことで […]

毒親から逃げた大学生が卒業するまで/ゆきこ

中学生の時、母がDVから逃げたことで、私は父子家庭で育ちました。 父はモラハラのある人でした。母にも子供たちにもそれは顕著で、暴言や金銭的脅迫による脅しがきかなかったときには、暴力にも及びました。髪を鷲掴みにされたり、柔道技をかけられて、馬乗りになって殴られたり。 そんな家の中で、長女で第一子であっ […]

親ガチャという言葉/ゆきこ

「親ガチャ」という言葉に対する評価は、しばしば二分されている。 ある人にとっては、つらい家庭環境を言い表すためのストレートで的確な表現である。産まれる環境は選べない。家族という共同体は千差万別で、自身の人生を支えてくれるどころか、ことあるごとに障害として立ちふさがることもある。代表例は虐待や貧困であ […]