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エッセイ

毒虫になった私/ゆきこ

  カフカの「変身」という有名な本がある。 ある朝目が覚めると、主人公のグレーゴルは、自分の身体が巨大な甲虫になっている。日々の仕事も(当然)ままならなくなり、部屋から出ることもできず、徐々に家族から邪険にされ、ひっそりと息を殺すようになる。やがて主人公は、父親から投げられた林檎の傷がもと […]

自傷行為と今/倉流ハイト

  私が自傷行為を始めたのは、小学5年生の頃から。 理由は、頭の中が学校の苦しいことや嫌なことでいっぱいだったので、そのいっぱいになったストレスを発散したくてやりました。 最初は三角定規の鋭い角でガリガリと掻いて傷をつけて、カサブタになったら剥がす程度。 血が出ると、嫌なことがデトックスさ […]

「親だって完璧じゃない」で許される親たち/ゆきこ

  世の中にはいろいろな親がいる。例えば、真剣に、一生懸命に子供と向き合い、健全に精神を育成できる親。確かにそういう親もいるだろう。いくらか衝突をしても、各々悩みを抱えながらも、子供との信頼関係を育んでいける親である。 こういった、ある種理想的な「親」像は、世の中のスタンダードとなっている […]

無責任な言葉に傷つけられる/倉流ハイト

  性的少数者を表すLGBTQという言葉やLGBT+、SDGsという言葉がありますよね。私も、ほとんど知られていない類の性的マイノリティ当事者です。 「生産性がない」「生物学上『 種の保存に背く』もの」といった発言は記憶に新しい発言です。他にも「気持ち悪い」「道徳的に認められない」といった […]

ADHDと私/ゆきこ

親が荷物を用意しなくなった頃、つまり小学校に入ったくらいのころから、保護者面談で必ず言われることがありました。 「この子は忘れ物が多いですね」 私は忘れ物・なくしものが異様に多い子どもでした。「〇時には家を出よう」と思っても、予想以上にくつろいでしまったりして、あれこれバタバタしているうちに、時間ギ […]

とある元不登校児の記録/倉流ハイト

  私は広汎性発達障害と診断され、HSPの気質を持っています。 過剰に音を拾ってしまったり、対人関係で必要以上に不安を感じたり、その場の空気を深読みしてしまう特性です。 私は、幼い頃から何かを学ぶ場所というものが嫌いでした。今でも、大嫌いです。幼稚園にいた頃から、何度も行くことを嫌がって休 […]

双極性障害と私/ゆきこ

いつ頃から生きづらかったのかは、もうよく覚えていません。 物心ついたときから、父の暴力と罵詈雑言が飛び交う家庭でした。 母がいなくなってしまうと、かろうじて存在していた抑止力が、完全になくなりました。 父の機嫌を損ねれば、終わり。父は夜になるといつもお酒を飲むし、素面の時でさえ、よくわからないことで […]

普通の人の言葉から「痛み」を感じない

翌桧(あすなろ)です。 タイトルはラップMCバトルのフレーズから。 「お前から痛みってやつを感じない」 この言葉は結構好きです。 私は幽霊という、人よりも下の存在なのですが、人が話す言葉に痛みを感じることが少ないのです。 弱音を吐くと「俺こんだけのことやってきたのに甘えるな」というようなニュアンスの […]